大神二周クリア

珠は全て回収した。あとは魚とか動物とかあるけどひとまず終了。一周目の半分以下の時間しかかからなかった。

以下ネタバレ含む感想かなりよかった。まずグラフィックや演出が最高。特に野原を自由に駆け回るのはそれだけで楽しめる。ストーリーも思った以上に長くやりごたえがある。曲もいい。犬猫のしぐさも可愛い(特に主人公は最高に愛らしい)。

本編は簡単(謎解きのヒントは過剰なほどあり、戦闘も財布以外成長させなくても余裕でクリア可能)だけどサブイベントやミニゲームが難しいっていうのが間口を広くしている。このゲームの象徴的システム「筆しらべ」、これだけで攻撃、攻撃補助、謎解きとなんでもこなすマルチツールになっていて、これを使った謎解きは独特の達成感がある。敵キャラも、ボス戦はもちろんザコ戦といえども「筆しらべ」を駆使しないと倒せないことも多く、戦闘が単なるボタン連打作業に終始していない。

随所にちりばめられたこだわりにも注目。特に「妖怪絵巻物」、これには出会った敵の攻略法などが書いてあるんだけど、事務的な説明ではなく逸話形式になっていて面白い。しかも巻物をスクロールさせるとタイトルや作者名、まえがきなどが出てきたりと芸が細かい。あなおそろしやおそろしや。食べ物や魚、動物、骨董品などの説明文もきっちり書いてある。その他、キャラクターや動物に何らかのアクション(体当たり、筆しらべなど)をしたときの反応なども面白い。

操作性はいいし、シンボルエンカウント(接触すると戦闘)なんだけどこの時の読み込み時間がまるでない。建物入ったりエリア移動するときのロード時間が長めだけど、その画面で連射や目押しするとアイテムが貯まるって言う仕様のせいで単なる待ち時間化しておらず、うまくごまかしてる。

あとところどころでお笑い要素が結構出てくる。露骨なのは瞬獄殺とかビューティフルジョー、ダンテといったカプコソネタ。最初の頃は微塵もなかった筆神のボケも咲神あたりからどんどんエスカレートする。アマ公のボケっぷりも楽しい。

ここが悪い、好きじゃないというのも当然ある。まずはいろんな所で書かれているけど視点の問題。せっかく操作性はいいのにしょっちゅう見づらい視点になる。L1と右スティックである程度は変えられるけど、時々勝手にものすごい視点になる。上に何かあるのはわかってるんだけどどうしても上を向いてくれずにいらついたりとか。もったいない。またラスボスのショボさ。ってのがアレだけど特にが緊張感や雰囲気を損ないまくり。まあでも特筆すべき不満はそのくらいかな、おおむねストレスを感じずプレイできる名作だと思う。

ただ、本数的にはあまり売れてないらしい…そもそも出荷数自体多くないらしい。しかもマザー3とかぶったしなあ…。そのわりには売り切れてる店もあるらしくもったいない。

※ あー追加、敵味方のどちらにも魅力的なキャラクターが揃っててそれもまたよし。おすすめは壁神さまと疾飛丸。