きっかけ
よめ「赤ちゃん生まれてきれいな写真残したいし容量も足りなくなってきたからスマホをiPhone 11 Proに変えたい」
ぼく「ええで」
よめ「一人で最新機種に変えるの気が引けるから一緒に変えて」
ぼく「じぶんは7やからええけどわしこないだまで最新やったXSやで」
よめ「XSなら下取り出せば結構な額返ってくるよ」
ぼく「ええで」
というやりとりがあったとかなかったとか。狙うは最大容量の512GBバージョンですよ。これだけの容量ならそうそう満杯にはなるまい。
最初は近所のカメラのキタムラ(っていうか「C smart」って名前のとこ)に行こうとしたんだけど、嫁が事前に確認の電話入れたら「512GBは入荷自体していないし、今後も不明」という回答が返ってきた。売れ筋じゃないのかもね。別に腐るわけじゃないんだから少しくらい置いといてくれてもいいのに。取り寄せすれば買えると言ってたけど、どうも公式サイトから通販したほうが早いらしい。調べたら今日注文すれば翌日には到着するとのこと。マジかよ!Amazon並みじゃん。
到着
というわけで本当に買ったのだった。そして本当に翌日に届いた。むせるミッドナイトグリーン。悔しいけど綺麗だね。
開封の儀とかしようとしたけど、フタ開けたらいきなり本体があったので終了。 付属品は急速充電器とUSB Type-CのLightningケーブル、それといらない有線イヤホン。マジでいらない。いまどきこれで曲聞いてるやつなんか見ないよ。
移行
最近はiTunes無しでもiPhone同士で直接データ移行ができるのですげー楽。Wi-Fiの設定とかも引き継ぐしね。で、SIMを新しい方に差し替えてプロファイルを設定。これで通話やメール、ネット接続なんかは一通りできるようになった。
困ったのがApple Payに登録してあったSuicaだけど、以下の手順で問題なく移行できた。
- 古いiPhoneからSuicaを削除する。データ自体はサーバに残っているので、iPhoneから消しても問題ない。
- 新しいiPhoneでSuicaを追加しようとすると、なんと移行対象のSuicaが表示されているのでそれを選択するだけ。
とはいえ、移行後のiPhoneで改札通るときはドキドキしたけどね。
Apple Pay の他のカードはと言うと、Pontaカードはそのまま移行されていたので設定不要。クレカ系は全部古いiPhoneから削除した後に新しいiPhoneで登録し直した。これは基本的にカメラでカード番号とかを認識してくれるので大した手間はかからない。
あとはログインが必要なアプリにログインし直すとか。これはアプリによってまちまちで、改めてログインし直しになるものもあれば、ログイン状態も引き継いでいて何の設定もせずそのまま使えるものもある。細かいとこだとKindleやAmazonプライムビデオ、Amazon Musicなんかのダウンロード済みコンテンツは移行されてなかったので再ダウンロードの必要があるとか、そういうのも。
正直一番面倒なのはここかなー。
比較
ちょい前まで iPhone XS を使っていたので、iPhone 8以前からの移行と比べるとさすがにインパクトは少ない。操作も慣れてるし、違和感なく使うことができる。
そんな中で、特に違いを感じた部分をいくつか抜粋。
(1)カメラの性能がアップ。
XSとの違いとしてはこれがメイン。超広角レンズとナイトモードの新要素ね。
ナイトモード
これはすごいよ。縮小はしてあるけどこの写真を見てもらえると違いは歴然だと思う。
これ、OFFとONは全く同じ条件でモードだけ変えて撮ってるからね。
ナイトモードは単純に言えば 「シャッタースピードをめちゃくちゃ遅くする」ってことらしく、シャッターボタンを押した後に数秒間カメラを動かさずに構え続ける必要がある。 実際に使う前は「ISO感度上げずにどうやってんだ?」と思ってたけど、いざ蓋を開けてみれば単純な仕組みだった。
何秒待つのかはiPhoneが明るさを自動判別して適切な秒数を設定してくれるし、自分で変更することもできる。ここで「0秒」を選べば実質的にナイトモードOFF状態になるというわけ。
超広角レンズ
超広角レンズはこんな感じ。
超広角が思ったよりすごい。まるでその場から動かずに「ドラマ版孤独のグルメで “腹が減った” と言うときのシーン」が撮れてしまうようだ。もちろん全く同じ場所から同じ条件で撮影している。ちなみにこの写真はうちのトイレの天井。
写真でもすごいけど、GoProみたいに動画でも活躍しそうな気がする。
その他
あと、「差を感じた」って意味ではポートレートモードの使い勝手も大きく改善された。
XSだと、被写体からある程度まで離れないとポートレートモードが有効にならなかった。近づきすぎると強制的に無効になってしまい通常の撮影モードにされてしまう。名前の通り人を撮る時はいいんだけど、例えば食べ物を撮るときなんかで接写したい場合には向かなかった。また距離に関わらずポートレートモードを強制的に有効化して撮れる「Focos」というアプリがあるけど、これを使っても距離が近すぎると正常に被写界深度が認識されないらしく、妙なところにボケが集中してしまうなどして結局綺麗にボケた写真は撮れなかったんだけど、11proだとかなり近づいてもきれいに取れるようになった。
ただそれでも限界はあるので一眼ほどの接写は無理。最終的には画像加工ソフトでなんとかするしかない。
ちなみに、地味に望遠カメラのF値が明るくなったらしいので、そのせいでボケがより効かせられるようになっているのかもしれない。
(2)Face ID がかしこくなった。
XSでは「メガネあり」「メガネなし」の二通り登録が必要だったところが、11 proでは一回の登録で両方認識してくれるようになった。地味だけど大きな改善点だと思う。認識速度自体が少し早くなってるのも嬉しい。でも本当は指紋認証に復活して欲しい(というかFace IDとTouch ID両方つけてくれ)。
(3)電池が持つ。
XSに変えたときは電池のもちの良さに感動したけど、11proはそれ以上。昼休みに残量を確認しても全然減ってない、いや、当然減ってはいるけどXSよりもさらに減りが少ない。
これ家に帰るまで一度も充電しないとどのくらい減るんだろ?と思って実際にやってみたら70%以上残った状態で帰宅できた。使い方にもよるんだろうけど、一応通勤・帰宅時に電車の中でAmazonプライムビデオ見たりしるからそれなりには消費していてもおかしくないはず…。XSでも40%くらいにはなったりしてたのでカタログ上の数値だけではなく本当に電池が持つのを実感できた。
(4)3D Touchがなくなった…
3D Touch、いわゆる「強押し」がなくなってしまった…。
これ地味にショックだったんだけど。 いや、まあXRに非搭載だったこともあってなんとなくそういう予感はしてたけどさ。
XSでは、たとえばロック画面の右下のカメラアイコンや左下のライトアイコン、これらをグッと強押しするだけでカメラやライトがすぐに起動したし、Stravaのアイコンも強押しですぐにログの記録を開始できたり、新規メモの追加が簡単だったり、楽天のポイントカード画面が直接開けるとか色々活用していたのに…。
かわりに「触覚タッチ(Haptic Touch)」がついたらしいけど、なんてことはないただの「長押し」!つまりアイコンを触ったまま少し待つ必要がある。これが面倒なんだよね、この一瞬の間が無駄に感じてしまう。設定で「速い」と「遅い」から選べるけど、はっきりいって「速い」でもまだ遅い。俺みたいなせっかち人間は一瞬で動作する強押しのほうが向いてたわ。
同時に購入したアクセサリ類
今まで買ったスマホの中でもとびきり高価なものなので、今回ばかりは観念してリング付き衝撃吸収ケースを買った。
フィルムに関しては、XSの時はガラスフィルムを使ってたけど、微妙に厚くなるのが気になった&あまりにも表面がつるつるしているために逆に押しづらく微妙にストレスが溜まっていたので、今回は平面フィルムタイプにした。こういうタイプは今はもう全然売ってなくて、フィルム売り場はガラスタイプ一色。そんな中、唯一あったのがラスタバナナ製のやつだった。
まとめ
iPhone XS 使っている人は無理して変える必要はないと思うけど、なんと言ってもカメラの性能とバッテリーの進化が素晴らしいのでもし変えたら絶対に素晴らしい体験ができる。それ以前の機種を使っている人には文句なくおすすめ。
強押しができなくなったのは正直不便だけど、残念ながら今後出る新機種には二度と付くことがない気がするので、3D Touch無しの機種に慣れておく必要はどこかで必ず出てくる。仕方ない。
あと単純にミッドナイトグリーンが、実物見るとそれほどボトムズっぽくはないけど、それでもやっぱりかっこいいのでおすすめ。
でも少ないボーナスがこれできれいさっぱりなくなりました。やっぱりおすすめできない。