冷やし中華、アイスコーヒー…日本人は何でもかんでも冷やす。きっとこの蒸し暑さが冷たいのどごしを求めるんだろう。とはいえ最近はいくらなんでも節操なく冷やしすぎ。冷たい冷製パスタ（イタリアの冷製パスタは冷たいソースを熱い麺に絡めるので冷たくない）などはわかるけど、何を考えたか「冷やしカレー」なんてのも出てきて、冷やせばいいってもんじゃねえだろとさんざん突っ込んだもんだった。そんな冷やしメニューの一つ「冷やしおでん」。実在する。冷たい汁の中に冷たい具が入っているだけのもの。要するに冷めたおでん。うまいわけがない。TVでも何回か見たことはあるけどうまそうに見えるはずもない。
しかし近所で見つけた「夏おでん」は想像を超えていた。
なんとゼリー寄せだ！そりゃ普通の汁よりは涼しさは出るだろうよ！まったく夏っぽいねたまんないね！コレ企画した奴もGOサイン出した奴も開発した奴も試食した奴も暑さでダメになってたんだろうな。
煮こごり状になったつゆはもちろん、冷えたイワシ玉の生臭さ、固くなったエビのボソボソ加減、冷たいこんにゃくの味気なさ、それぞれのまずさもさることながら、全てを一度に味わうと渾然一体のまずさ！寒天ではなくゼラチン使ってるんで汁（だったもの）に妙に弾力があって食感も絶妙に気持ち悪い。
うまくねえ。
そもそも味付け自体が好きじゃない味だったというオマケつき。少し熱で溶かしてすすってみたがやはりマズイ。いや、これはおでんなのか？こんな味のおでん自体喰ったことがない。
久々のアタリをゲットした夏の夜。オエェェ