今日はヒマだったので、昔買ったユージュアル・サスペクツをもう一度観る(俺だって四六時中シベ超ばかり観ているわけではない)。
ほんのちょっぴりネタバレ系の話を含むので、OKな人だけ続きをどうぞ。つづき
んーこれはいい映画だよ。これぞ正統派どんでん返し映画だな。ただ、キャスティングの時点で誰がカイザー・ソゼなのかがわかっちゃうんだよね。それだけが難。とはいえ実際は誰がカイザー・ソゼなのか、という犯人当てそのものではなく、実は今までの話はアレだった!というのがスゴイのでキャスティングは些細な問題でしかない。…中身書かずに説明はできないな。ちなみにケビン・スペイシーはこれでアカデミー助演男優賞受賞。その演技力も見所か。
でも、これにしてもスティングにしても、あまりにも「どんでん返し映画」というイメージが先行しているために、これから見ようとする人はおそらくそれ前提で、つまり最初から全てを疑ってかかるように観るだろう。それがもったいないと思う。こういうものは何の先入観も無しに観るのが一番楽しめると思っているので、スティングほど昔の映画ならともかく、新作映画でどんでん返しを強調するのはやめて欲しいし、そういう宣伝マンはクビにした方がいいよマジで。
「シックス・センス」は特にひどく(何度も書いた気がするけど)、宣伝どころか映画本編の冒頭に「家族や友達に話さないでください」なんてヘタに書いちゃってるもんだから、逆にそれを探すため話に集中できず、肝心の謎は物語中盤であっさり判明し(そもそも隠し方がドヘタ)、そのため最後のどんでん返し(と言われている)部分では微塵も驚かず、謎探しのせいで話そのものに集中できなかったため感動もできず…とさんざんな映画だった。冒頭の糞テロップなんかない方がよっぽどマトモな映画になったと思うんだけど。
まあシベ超は別格だから何をやってもいいけどね。特に1は、冒頭で「どんでん返しがありますよ」って書いてあったってまず読めない。ふつうのどんでん返しってのは、知ってて最初から観ると複線が張り巡らされていたり何かしらのヒントがあったり、それまでの行動が全て説明がついたりするもんなんだけど、シベ超の場合は今までの80分近くを全て捨て去ってからあらためて開始するからなあ…。