
ネタバレあり。
ネタバレあり。
ようやく子供がドラえもんに興味を持ち始めたのと、90分100分という時間見続けることができるようになってきたので、Amazonプライムビデオで観られる水田わさび版ドラえもんの映画をイッキ見した。
あらすじも声優も公開年も評判もほとんど前情報無し、見る順番も子供に任せたりなんとなく選んだりとかでランダムに観ていて、それらの感想を作品ごとにメモ書きで書き溜めていたので、今回ひとつの記事としてまとめるにあたって年代だけ調べて順番に並べ替えた…つまり公開順に観てはいないのでメモもチグハグなところがあるかも。
※ 2006年公開「のび太の恐竜2006」から2024年公開「のび太の地球交響楽」まで。
※ 文才がなく文章としてまとめることができないので、箇条書きのメモ書き状態の文章だけがある状態です。
※ リメイク作品に関しては、旧作を鑑賞済みです。
※ 個人の感想です。
もくじ
のび太の恐竜2006
- 読み方は「のび太の恐竜2006」。
- あらすじはほとんど旧作通り…と思いきや、終盤がかなり違う。
- ゲストキャラの演技に問題があり内容に集中できない。
- よりによってピー助が、小さいときはともかく、成長して大きくなったとたんに厳しい。「ピー」しか言わないはずなんだけどな…。
- それ以外の人は気にならない。
- 画風があまり受け付けない。絵柄もシーンごとにコロコロ変わる。
- 動きもぐにゃぐにゃして気持ち悪い。
- ドラえもんの不気味な「あたたかい目」、スベってるからな。
- 旧作映画で丸ごとカットされた「ジャイアンが落下したところをのび太が助け、タケコプターのパワー不足で高度が落ちてのび太もろとも危機的状況に陥ったにも関わらず、のび太がジャイアンの手を離さなかった → ジャイアンがのび太に同調し日本まで歩くという決断を下した」シーンが入った。(旧作映画ではスネ夫と一緒になってピー助を密猟者に渡そうとしていたのでえらい違いだ)
- 密猟者の基地に入る前までは(細部は違うけど)だいたい旧作と同じで、基地以降が大幅に異なる。
- 旧作ではタイムパトロールに日本まで送ってもらっていたところを、今回はまさかの自力帰還。道具何もないはずだし、徒歩オンリーで帰宅はさすがに無理があるのでは。食料も寝る場所もどうしたんだ。
- タイムパトロールが敬礼だけして全機去っていくのは笑った。助けてやれよ。
- 最後の別れのシーンでのび太が生まれたての子鹿以上に転びすぎて逆に冷める。
のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜
- あらすじはだいたい旧作に近いが、けっこういろんなところで改変がある。
- ゲストキャラの演技に問題があり内容に集中できない。
- よりによって美夜子さんがよくない。しかもメインキャラクターなので最後まで出番があり、終始ノイズになる。
- 満月牧師(なぜ牧師?)は許容範囲。上手いわけではないけど時々気になる演技に…。声自体は結構良い。
- メジューサはボソボソ声が多いのであまり気にならないが、攻撃時の掛け声はヘロヘロ。
- ドラミちゃんは毎回下手だが、他の作品ではせいぜいチョイ役だから我慢できるとしても、今作ではストーリーにしっかり絡んでくるので出番が多くキツイ。
- 美代子さんをネズミにする意味あった?その後で結局猫になってるし意図不明。
- 魔界での冒険が大幅カットされたのは寂しい。魔界突入までにかかる時間が旧作に比べかなり長いので省略された?
- 隠密行動に使う道具が石ころぼうしじゃないのも意味があるのかよくわからない。(別にどっちだっていいっちゃいいが)
- ドラミちゃんの登場の仕方や理由付けが工夫されていたのは良かった。
- メジューサは見た目が全然不気味じゃなかったけどちゃんと意味があった。
- メジューサの正体については賛否あるかもだけど美夜子さんのキャラを立てる方向の改変なのでまあこれはこれで。
- にせエンディングはちゃんとある。
- トドメ役がのび太になったけど旧作通りピッチャーのジャイアンのほうが説得力があったと思う。
- 元が良いので話自体は面白いけど、「なんで変えたの?変える意味あった?」という改変ポイントが多く気になった。
のび太と緑の巨人伝
- 前衛的すぎる。
- ゲストキャラが全般的に演技が下手でめちゃくちゃ気になる。話に集中できない。
- リーレ姫の演技力がヤバイ。これでOK出さざるを得なかったという事実が恐ろしい。最終盤まで出続けるので苦痛。
- 長老のじい(キノコのやつ)もうまくない。これも最後まで出る。
- キー坊はキーキー言ってるだけでもうまくないのに、終盤言葉がわかるようになると特にひどくなる。(リアル子供)
- 途中で唐突に出てくるロクとかヤマとか全部きつい。(リアル子供)
- 画風があまり受け付けない。
- 動きもぐにゃぐにゃして気持ち悪い。
- キー坊とのび太が回りながら空飛ぶシーン、意味がわからない。夢か何かだと思ったらまさかの現実だった。もしドラえもんがいなかったらキー坊のせいでのび太が死んでた。
- レギュラーメンバーそっちのけでゲストキャラ同士で話が進む。
- キー坊は一切言う事を聞かず無軌道に動き回り、のび太はキー坊キー坊言いながら追いかけてばかり。それがずっと続くのでイライラして面白くない。
- 「キー坊の動きを観察して楽しむ」みたいな謎のシーンがやたら多い。一度で十分。
- 植物人たち、最初はドラえもん一行を丁重にもてなしているのに急に逮捕したりして行動に一貫性がない。
- リーレがもののけ姫のサンの劣化版みたいだった。その他全体的にジブリ感がある。
- たまたま一回遊んだだけの子どものバケツで闇落ちするのはメチャクチャすぎる。そこはのび太でいいだろ別に。
- 最後の作画崩壊する沼みたいなやつもよくわからない。
- あの緑のくるくる回る道具は結局なんだったんだ。
- ラストだけは良い締め方。でもそれで映画全体の評価はチャラにはならないからな。
- 開始30分くらいの出木杉(のおじいさん)の言葉だけ聞けばあとは見なくていい。なぜならオチで同じことを言うので。
- というか開始30分で答えを言わすな。何がしたいんだよ。
- こういうのはドラえもんじゃなくて別の映画でやってほしい。
出木杉のおじいさんの言葉ラストの演説シーンを見るに雲の王国のリメイクは無理そう。
新・のび太の宇宙開拓史
- 旧作と比べて結構な改変がある。
- ゲストキャラの演技力に問題がある。
- 新キャラのモリーナ、声質は結構合っていると思うけど演技が棒。
- ロップルの妹クレムの演技が泣きたくなるほどひどい。この配役を決めた人は観た人全員に謝ってほしい。
- 途中で挿入される歌がひどい。
- 後で調べたらクレムの声の人の歌だった。この配役を決めた人は観た人全員に謝ってほしい。
- コーヤコーヤ星に結構な規模の都市ができていて、高層ビルとかも普通に建っている。これならトカイトカイ星いらないじゃん。と思ってたら、本当にトカイトカイ星が出てこなかった。
- モリーナとその父親のエピソードが最初と最後にあったり、モリーナが人質になったりしていて映画自体がなんとなく「モリーナ物語」みたいなところがあるので、「のび太とロップルの友情物語」という側面が薄れた。
- 旧作ではダイジェストだったコーヤコーヤでの日常パートを描いてくれたのは嬉しい。
- 旧作映画ではカットされたのび太vsギラーミンを描いてくれたのは高評価ポイント。
- ただギラーミンは往生際が悪く小物っぽくなってしまい残念。のび太の勝利も台無し。そもそもショックガンで撃っても無傷なら何のための決闘だったんだよ。
- 裏切るのがデブ子供じゃなくモリーナで、そのモリーナも最後はコーヤコーヤ星を出るので、結果的に住民同士でしこりを残さずに済み旧作より平和な終わり方なのかもしれない。
- 元が面白いのでこれも面白いけど今回入った改変部分の必要性は薄く感じる。
のび太の人魚大海戦
- ゲストキャラの演技は概ね問題ない。
- 真矢みきは真矢みきすぎるけど棒読みじゃないしキャラにも合っているのでこれはこれで良い。
- ケンコバはいまひとつ。博士も棒ではないけど少し気になる。さかなクンは…。
- ドラえもんの不気味な「あたたかい目」、スベってるからな。
- 最初の、夜の町が水中に沈む描写、その中を泳ぐ二人の映像がすごくよかった。俺もやりたい。
- 原作でもやってたことだけど魚を野放しにするのはどうかしてる。
- ドラえもんに詳しくない嫁も一緒に見てたんだけど「架空水面シミュレーターポンプ」「架空水体感メガネ」「架空海水巻き込みガス」「魚がよろこぶ『トトスキー』」の関連性がわかりづらかったらしい。
- 「架空水面シミュレーターポンプ」は「架空水」を出す。
- 「架空水体感メガネ」をかけた人と「架空海水巻き込みガス」を浴びた者だけが架空水の影響を受ける。
- 「架空水体感メガネ」を外すと架空水の影響を受けなくなる。ガスを受けた魚は架空水の影響を受けたまま。
- 「魚がよろこぶ『トトスキー』」は単なるエサ。
- 最初にソフィアが落ちてきたのは、ガスの効果が切れたせい?(説明がなく正確な理由は不明)
- 途中から本物の海に行くので架空水の出番がなくなるが、序盤で露骨にスイッチオフの伏線を張っていたので最後に使うであろうことはわかる。
- ソフィアのキャラが良い。よくあるツンケンしてるお姫様じゃなくて情に篤く優しいタイプ。
- ただストーリー的にソフィアの比重が大きすぎてのび太たちの冒険ではなくソフィアの話みたいになってる。
- ハリ坊は嫌い。
- ほんやくコンニャク食べてた描写がないのに話が通じる、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃん。
- ぎょしゃ座の位置がわからないだけのスネ夫をよってたかってなじる謎のシーンが不快。
- ソフィアが優しいことを強調させたいがために他の皆が嫌なやつにさせられている。
- みんなテキオー灯しててテントアパートも海中に対応してるはずなのになぜか水よけロープを使うという意味不明さ。
- と思ったら伏線だった。伏線を張るためだけの行動はやめて。あとあんなもん放置するなよ危ないだろ。原作でもスネ夫のボートが落ちてただろ。
- ハリ坊が登場するシーンで、「嫌な予感がする」という唐突な感情で一人だけ隠れて取り残されて結果として敵にさらわれるしずかちゃん。話の都合に合わせて行動させられてるので意味不明になっている。
- テキオー灯の効果が切れかかってるのがわかってからしずかちゃんの元に着くのが一瞬すぎてびっくりした。
- しずかちゃんにテキオー灯かけた時間を律儀に計測して「残り0.93秒」でしっかりストップしていたドラミ余裕ありすぎる。
- 敵のボスを一目見たドラミ「なんて醜いの」 ←シンプルにひどすぎる。
- さんざん振ってた「5つの光」ってぎょしゃ座でもドラえもん一行でもないのかよ!
- 最後の方が駆け足気味。
- 海底鬼岩城に出てきた要素を多く取り入れてるので、少なくともこの時点ではリメイクする気はないんだろうなと感じた。
新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜
- 旧作と比べて大幅に改変されている。
- ゲストキャラの演技は概ね問題ないが、鉄人兵団の総司令が少々怪しい。
- 冒頭、メカトピア側の描写から入るのは悪手だと思う。
- ドラえもんのデザインが少しヘン。妙に顔が縦長というか、体とのバランスがおかしいというか。最後まで気になった。
- ザンダクロスの頭脳(ボウリングの球)がドラえもんに改造されるのではなく、ひみつ道具によって「カリメロみたいな帽子を被ったひよこ」状の見た目になり、個性を獲得し、ピッポと名付けられ、話の中心にガッツリ絡んでくる。
- 頭脳の改造はかわいそうなのであくまで話し合いで方を付けようということかもしれないが、ひよこである必然性は感じられない。
- 旧作は「しずかちゃんとリルルの交流」が描かれたが、今作ではそれと並行して「のび太とピッポの交流」も描かれた。のび太は身近にドラえもんという例がいるせいか最初から「人間とロボットは友達」というスタンスなので話自体の空気が変わってしまった。
- のび太とピッポの触れ合いがメインになってしまった(少なくとも描写量がかなり多い)せいで、相対的にしずかちゃんとリルルの存在感が薄くなってしまった。
- 子供相手にはのび太とピッポのやり取りのほうがわかりやすくて刺さるのかもしれないが…。
- ゲストキャラが2人いるから感動も2倍!とはならず、逆に分散してしまって旧作より感動が少なく感じた。
- リルルとピッポの過去回想がちょいちょい挟まる。
- リルルが最初からジュドの頭脳(ピッポ)に対する愛情のようなものを持っているようなので話がブレてしまう。
- ピッポが奴隷ロボ出身のような描写があり、それを通じてリルルが奴隷の辛さを知っているっぽいので話がブレてしまう。
- キーとなる「星」のやりとりも元はといえば地球に来る前の思い出だからしずかちゃんに感化された感が薄い。
- 冷徹な機械だったリルルが心を獲得した結果自分を犠牲にしてまで自らの手で歴史を改変するまでになるから感動が生まれるのに、最初からそれなりに優しい心を持ってる風だから話がおかしくなる。
- 有名ないくじなしのシーンもピッポが入ってくるせいで「ピッポを攻撃してしまったショックでその場を飛び出す」ようになってしまい話がおかしくなる。
- ピッポのせいでミクロスの出番が消えた。寂しい。
のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜
- 全体的にキャラクターの顔が異様に丸すぎてめちゃくちゃ気になる。
- ゲストキャラの演技は問題なく、ノイズ無しで鑑賞に没頭できる。(福くんはだめ)
- が、子供パパの声が野沢雅子さんなので、上手いけど、どうしても別のキャラの顔がチラつく。
- メインゲストキャラがのび太のパパである必要ある??何も活かされてない気がする。記憶トバすくらいなんだから赤の他人でも話は成り立つでしょ。
- タイトル通り多種多様な動物…は出てこなくてほとんどカブトムシとドードーの子供ばっかり。(原作のドードーの回がモチーフだから?)
- 絶滅動物を保護するための島に原住民がいること自体よくわからない。原住民も保護される立場なのか?それとも元々原住民がいる島に無理やり絶滅動物を移住させた?
- フリがあるとはいえ、そしてデカくなったのは偶然とはいえ、最後カブトムシに戦わせるのはちょっと可哀想。
- ちょっと疑問点というか突っ込みどころが多すぎるので、逆にいちいち書くのがめんどくさい。
のび太のひみつ道具博物館
- 読み方は「のび太のひみつ道具博物館」。
- 全体的に絵柄のバランスが良い。ゲストキャラも皆作品に馴染む絵柄で可愛い。
- ゲストキャラの演技も問題なく、ノイズ無しで鑑賞に没頭できる。
- マツケンも違和感なく溶け込んでいる。
- のび太「ドラえもーん」ではなく、ドラえもん「のび太くーん」でOPが始まる変則的な出だし。
- 終始お祭り騒ぎと言うか、ハッピーなテンションで話が進む。TVスペシャル的なノリ。
- のび太とドラえもんの友情がメインなので、ゲストキャラとの交流はそこそこ。
- 舞台は博物館、かつ世界を滅ぼすような悪役がいないので冒険感はまったくない。(危機自体は最後におまけ的に発生はする)
- 冒険ではなく推理もののテイストで話が進む。
- ドラえもんのノラネコ化は可愛かったけど、だからといって何が起きるでもなくストーリー的にはいまいち活かされてなかった。
- 鈴のかわりにつけるものがシーンごとに変わっていて遊び心がある。
- 既存のひみつ道具がわんさか出てくる。説明もなくただ背景にあるだけのものも含めると異常に多い。
- ストーリーの都合上、元々の効果から変えられているものもある。
- 8頭身ドラはさすがに笑う。
- 危機の解決法は予想がつくが、その結末は予想外。やたらとキャラに泣かせたがるわさドラ映画にしては珍しい。最後までハッピーな作風。
- 最後に鈴の片割れを見つけたときの「僕の靴の中」はのび太にしては気の利きすぎた、にくい台詞。
- 厳密には悪人ではないとはいえ、ペプラー博士は少しくらいはちゃんとした罰を受けてほしい。
- 面白かった。
- 今のところわさドラ映画で一番面白い、というかむしろわさドラでなくては出せない味の映画。あの声あの演技だからこそドラえもんがこんなにも可愛くなった。
- ただ変化球であることは間違いなく、こういうのを毎年やられてもそれはそれで厳しい。
新・のび太の大魔鏡 〜ペコと5人の探検隊〜
- 旧作リメイク系にしては珍しく、内容がほとんど改変されていない。変な新キャラとかもいない。
- ゲストキャラの演技は一部気になるキャラがいる。
- サベール隊長は時々気にはなるが、おおむね問題ない。
- COWCOWは下手。ただ役柄的にまだ許せる。
- スピアナ姫がめちゃくちゃ棒演技。出番が少ないからなんとか我慢できるが、これが出ずっぱりだったら見てらんなかった。
- 絵柄はバランスが良く皆可愛い。ペコだけ輪郭線が薄い。
- ソーセージ3本30円は激安。3本に意味があるのはなかなかうまい。
- この店にいた、ドラえもんらしからぬギャルが唐突すぎて印象に残る。
- ママが喫茶店に寄り道したことがバレて照れるシーンがやけにかわいい。
- ジャングルで猛獣たちと戦うシーン、いくらひみつ道具があるとはいえジャイアン以外全員の肝が座りすぎていて笑う。
- ジャイアンも生身でワニの口を広げていてすごい。
- しずかちゃんのホットケーキが今風。
- ドラえもんしかほんやくコンニャク食べてないのにバウワンコ王国の人(犬)と話が通じる一行。(旧作もそうだった)
- ペコが国外で日本語を覚えたという説明がなかったので、今作ではバウワンコ王国の公用語が日本語である可能性もある。
- ペコに偉そうで生意気な感じがない。
- ペコが親しみやすくなったせいか、ペコが自主練する追加シーン(ソーセージあげるやつ)、別れのやり取りなど、のび太とペコの距離が近づいた。
- でもその分映画全体を支配するジャイアン感が薄れた気がする。
- のび太と隊長のチャンバラシーンがある。でもこれギラーミン戦と違って実力じゃないから個人的にはあってもなくても良い。
- 全体的に旧作より良くなっていると思う。
のび太の宇宙英雄記
- 読み方は「のび太の宇宙英雄記」。
- のび太があまりにも不遇。
- のび太一人だけ失敗したり不幸な目にあったりするシーンが他の映画と比べるとやたら多い。執拗に受難にあう。
- 出撃時にズボンやパンツを脱がされる(スタッフによって)。いる?このシーン。
- 採用された特技が射撃じゃなくてあやとり。それでも何とか活かして大活躍するのかと思いきや大部分で役に立たず、活躍するのは2回しかない。うち1回は失敗のフォローとして偶然役立っただけ。
- 射撃だと強すぎて話が盛り上がらないのかもしれないが、結局あやとりでも別に盛り上がっていない。
- ちなみにドラえもんも短足のせいで技が全部頭突きになる、リーダーの座をバーガーに取られるなどけっこう散々。
- ゲストキャラの演技は敵役が多少気にはなるが概ね問題なく、鑑賞に没頭できる。
- あとで調べたら敵役は4人中3人が声優が本職ではなかったけど、皆結構上手いし、キャラに合っていてこれはこれで良い。
- メインゲストのアロン(チンプイみたいなやつ)がドラえもん一行に頼りすぎ。
- 本物のヒーローだと誤解している間はともかく、スネ夫が「僕らは地球人の子供なんだよ!」とバラした後でもヒーロー扱いして頼り続けている。
- 正体をバラした後の「皆さんは本物のヒーローです」みたいなセリフは一見いい言葉のようだが、5人にヒーローとしての役割を強いているとも取れる。
- ロップルやパピはあくまで「無関係の人をこちらの都合で巻き込むのは悪い」というスタンスだったので…。
- すれ違いの原因である「芝居の演出だと思っていた」のターンが長すぎて緊張感がない。
- アロン以外のポックル星の住人が
お花畑純粋すぎてかえって可哀想に感じない。 - 悪役の出番が結構多く、内容も私利私欲のために惑星を滅ぼしかけるなどかなりあくどいことをやっているわりに、やられ方があっさりしすぎて盛り上がらない。
- イカーロス、もしかして鉛筆あげたらダイヤくれたりしない?
- 最後の解決方法がずるく、納得感がない。のび太のズボン脱げるシーンで露骨に使うから最後これ使うんだなってわかるが、ずるすぎる。
新・のび太の日本誕生
- おおむね旧作に近い筋で話が進む。
- ゲストキャラの演技は問題なく、鑑賞に没頭できる。
- 主なところは旧作をなぞらえているが、遭難したのび太を助けるのがタイムパトロールではなくペガ・グリ・ドラコなので、ラストのTPがやってくるシーンが唐突すぎる。
- ドラミちゃんがドラえもんの所在を常に把握していて、かつ魔界大冒険みたく虫の知らせアラームでも鳴って、それでよきタイミングでTPを連れて追ってきたのか?とも思うが、そのあたりの説明がない。「時空犯罪だと気づいた」の一言で済ませている。
- なんとギガゾンビを自力で打倒する。
- ククルの石槍が決め手になるというアイデアもいいし、またその際のドラえもんのセリフが熱い。
- 恐竜2006といい、極力TP頼りにせず自力でなんとかするような方針になっているのか?
- ただ「子供の力では叶わない強大すぎる敵」感は薄れたので、万策尽きて絶望 → TP登場の流れの驚きはなくなった。
- いいアレンジの仕方。旧作も新作もそれぞれ良いところがある。
のび太の南極カチコチ大冒険
- 序盤にみんなでワイワイ楽しむシーンが入るのが劇場版ドラえもんの定番のはずが、今回はほぼカットされるのは衝撃的。
- そのくせ、南極でのキツそうな冒険部分はやたら長い。「ああ、今回はハードめな路線なのね」って察するためのシーン。
- ゲストキャラの演技、メインとなる人間キャラは問題なく、鑑賞に没頭できる。
- それ以外はちょっと気になる人がいる。コッシーである。サバンナ高橋は他のわさドラ映画にも出ている。ドラえもん好きをそこかしこでアピールしまくった甲斐がありましたね。
- ゲストキャラのデザインが全然ドラえもんっぽくない。(異星人だといわれれば、それまでだが)
- 敵役としてはタコの出番はちょっとだけ、ヤミテムも割とあっさりやられてしまうので少々拍子抜け。
- ブリサーガ戦がメインと言えばそうだけど、敵というよりは暴走した兵器のようなものなので物足りない。
- のび太とドラえもんの友情がメインなので、ゲストキャラとの交流はそこそこ。
- 過剰に泣いたりオーバーリアクションしたりといったことがなく、ゲストキャラとの別れのシーンも希望に満ちている。安易なお涙頂戴をしていなくて良い。
- 伏線は露骨なくらい張られていてストーリー自体に納得感はある。
- ドラえもんの石像の凍り方が直後に出した急速冷灯と同じとか、露骨な電池とか…
- 過去と現代を行ったり来たりするので子供には少々複雑かもしれない。
- 最初見たときは南極縛りで舞台が狭くボスキャラも魅力が薄くて地味かなと思ったけど、わさドラ映画全部見終わったあとで改めて見直してみると絵もきれいで話もよく出来ていると再評価した作品。
のび太の宝島
- 導入からのワクワク感は結構あったのに、徐々に尻すぼみになった。
- ゲストキャラの演技は問題なく、鑑賞に没頭できる。
- しずかちゃんがさらわれる流れがいくらなんでも無理やり過ぎて違和感が拭えない。
- 敵組織の行動も謎。なぜ海賊風なのか、なぜ宝を集めているのかの説明がないので、話の根幹がぼんやりしている。
- 宝を集めてなければ宝さがし地図で見つけられることもなかった可能性が高く、宝を溜め込んでることに意味がないとストーリー上納得できない。
- 海賊船内部の描写は明るくて楽しそう。
- 海賊船で出される料理がうまそう。
- 最後、話し合って済むなら最初からそうしてくれ。山岡士郎がいれば料理で解決してくれた可能性がある。
- 困ったらドラえもんの頭突き。頻度高くない?
- 結局地球のエネルギーを使って脱出しなかったので、未来は荒んだままになってしまうのか?ある意味暗い終わり方。
- ストーリーは色々と納得いかない点が多すぎるが、それ以外の要素は楽しめる部分もある。
のび太の月面探査記
- 話の筋が通っていて見やすかった。
- ゲストキャラの演技は一部気になるキャラがいる。
- ルカの姉のルナがうまくない。出番が少ないのが救い。
- ゴダート隊長もうまくない。こっちは結構出番が多いのでまあまあつらい。
- メインゲストキャラのルカ、ドラえもんの世界観には合っていないキャラデザでクラスで浮きすぎてて笑う。
- 再度月に向かう前に各々月を見るシーンや気球に乗って出発するシーンがとても良い。情緒がある。
- ムービットがかわいい。
- ノビットがいくらなんでも天才すぎる。
- のび太が捨てた失敗作にも活躍の場があるのが気が利いている。
- 異説クラブメンバーズバッジで作ったやつらは幻ではなく実在するけど存在を認識できなくなるのか?まあムービットたちは動物ねんどから生まれているから幻じゃないしな…でもということは実在するはずなんだよな。
- ひみつ道具の中でも特に不思議な道具だよねこれ。初めて原作の地底人の話を読んだときに不思議すぎてそれ以来ずっと記憶に残りつづけている。
- スタッフロール中の後日談(エスパルが大人になっている等)含め、話が綺麗にまとまっている。
のび太の新恐竜
- 前半は結構いい感じだけど途中からどんどんおかしくなる。
- キムタクは棒演技でめちゃくちゃ気になる。しかも結構出番が多い。ハウルやジャッジアイズのときは気にならなかったのに。(ジャッジアイズはほぼ本人役だから当然としても)
- 仲間になっていない恐竜がCGで描かれており、リアルで迫力はあるけど、画が浮いてる。
- 伏線を張るためだけにジュラ紀に行くな。
- ピー助出す必要ないだろ!なんなんだよあれ。ファンサービスを履き違えてる。この時点であれこれ考えるのがアホらしくなった。
- 途中ののび太のスパルタ教育は見ていて辛い。
- TPの人々のキャラデザがドラえもん感ゼロで浮きすぎ(ついでに発掘体験コーナーの人も)。
- 始祖鳥が存在しない世界?
- 全体的にいろいろと納得がいかない作品。
- 終盤の展開がちょっと竜の騎士っぽいので、竜の騎士のリメイクは当分されないかもしれない。
のび太の宇宙小戦争2021
- 読み方は「のび太の宇宙小戦争2021」。
- 大筋は旧作通り。旧作映画リメイクの中では変更が少ない方。
- ゲストキャラの演技は特に問題なく、ノイズ無しで鑑賞できる。
- なんとパピが人質にならずに助かる。そのせいで同行する期間が長くなり交流が増えた。
- 新キャラのパピの姉はイマイチ活きていない。(パピのかわりに人質になるだけの役)
- スネ夫の葛藤はちゃんと描かれている。
- 戦車がダサくなった。
- ピリカ星の潜入シーン(チータローションとか使うやつ)がなく、緊迫感が薄れた。
- そのかわりのび太の単独行動シーンが追加された。(あまり緊迫感はない)
- スネ夫の葛藤と、スモールライトが切れて大きさが戻り無双する大逆転シーンがあればこの映画のリメイクとしては十分ですよ。
のび太と空の理想郷
- 読み方は「のび太と空の理想郷」。
- 序盤はわくわくさせてくれる冒険感のある展開で楽しい。
- ゲストキャラのパーフェクト猫型ロボット・ソーニャの演技が良くないうえ、よりによって最後の最後までずっと出てくるのでキツイ。なんとかしてくれ。「パーフェクト」猫型ロボットじゃないのか?
- ソーニャの滑舌が悪く「パラダピア」と聞こえづらい。(言いにくい単語ではあるけれども)
- 南キャン山里もうまくない。こっちはチョイ役なのが救い。
- パラダピアのつくりが「のび太の宝島」の海賊船みたいで「これこないだ見たわ」ってなった。
- 21エモンのパッピーは怖かったけど、こっちは直接命に関わる描写ではないせいか、あるいは自覚症状がないせいか、そこまで怖くなかった。(ハッピー星の住民は洗脳ではなく自我を保ったまま行動を強制されているのが怖い)
- 映画ドラえもんのほとんどが「のび太とゲストキャラの友情」、たまに「のび太とドラえもんの友情」くらいだったのが、今回は「ドラえもんとゲストキャラの友情」なので珍しい。
- なんかひみつ道具とか駆使すればソーニャが犠牲にならなくて済んだのでは?ストーリーのために犠牲になった感が強い。
- プリズン・ブレイクのシーズン4で主人公マイケルが自分を通電させて恋人サラを助けたけど「他にやりようあっただろ」と思って話に集中できなかった。そんな感じ。
- 序盤の虫は露骨な伏線ではあったが、魔界大冒険や南極カチコチに比べると必然性が薄い。この部分は無くても話が成り立ちそう。
- ソーニャの声のせいで素直に楽しめなかった。
のび太の地球交響楽
- 読み方は「のび太の地球交響楽」。
- ゲストキャラのミッカの演技が非常に気になる。多分リアル子供で、うまくない演技を最後までずっと聞く羽目になり、なかなかにつらい。
- ゲストキャラのキャラデザがドラえもんぽくない。
- タイトル通り、テーマが音楽になっているせいか、ドラえもん達が演奏するようなパートが多い。
- これが合う人にとっては高評価かもしれないけど、個人的には合わなかった。劇中の曲に興味がないので、演奏タイムはただの暇な待機時間に感じてしまう。
- 映画館で見たら曲に迫力があって印象が違ったのかもしれない。
- 途中までは敵もおらず(正確にはいるけど誰も認識しておらず)危機感がない。なんとなく楽器を演奏しているだけなので緊張感がない。
- ジャイアンの男気、スネ夫のビビリなどもなく、のび太以外の全員が「やれと言われたから流れで楽器を演奏している」だけに感じる。
- 伏線の都合なのかもしれないけど、途中で一旦地球に引き返す流れがよくわからない。戻る必要あった?
- 敵が意思のないアメーバみたいなやつで魅力がない。
- 南極カチコチ大冒険のブリザーガでも似たことは感じたけど、あれはまだ直接対決してたしひみつ道具を駆使してやり合ってて見応えはあった。今回はバトルではなく演奏で倒すので、みんなで演奏したらよくわからんやつがなんか消えたって感じがする。
- あまりドラえもんでやる必要はない題材だなと思った。
全体的に
- ストーリーはピンキリ。面白いものも、つまらないものもあった。
- ゲストキャラの声にはちゃんとしたうまい人を起用してほしい。
- 「捨てる、修理中、置いていく、等で最初から多くの道具が封印される」タイプの映画はあまり好きじゃない。何でも自由に使えたら話が成り立たないのかもしれないけど…
- ドラえもん一行が向かう先の施設でハニカム模様の描写がしょっちゅう出てくる(シールド、光学迷彩やディスプレイなどの役割を果たしている)。未来技術といえば六角形ですよね。
- ドラミちゃんが多くの映画に出るようになった。しかしいつになったら上達するんですか。何年やっているんですか。
- 芸人枠もいらないなあ…。