ネタバレあり。
はじめに
龍が如くは大好きで1から全部やっていて、7も7外伝も8も当然やってるんで、8外伝を買いました。

7からナンバリングタイトルのゲームジャンルがRPGになって、当初は不安だったもののいざやってみたら面白く、7も8もトロコン(Steam版なので全実績解除)までやったんだけど、

今回は6まで(と7外伝)のようなアクションアドベンチャーになった。改めて思ったけどやっぱり個人的にはRPGよりもこっちのほうが好みだな。
十分楽しめたしトロコンもしました。トロコン難易度はかなり低くて、7外伝くらい。

日付を見ると8からちょうど一年開いているんだなあ。
値段とボリュームは若干釣り合っていない気がする。
ストーリー
7、7外伝や8のような感動路線ではなく、主人公が真島の兄さんであることや記憶喪失なのにノリノリで海賊船の船長をやっていたりと全体的に明るい雰囲気。
そもそもオープニングからしてふざけている。

もちろん、ちゃんとかっこいいシーンもたくさんある。

エンディングは後味が良く、涙腺を刺激するタイプではないけどとても良かった。
ちなみにこれはあくまで外伝なので、絶対に8をやってからのほうが楽しめる(そもそも8のネタバレが含まれている)。で8は7をやっていたほうが楽しめるので、最低でも7→8→8外伝とプレイしないと十分は楽しめなさそう。欲を言えば冴島初登場の4からやっておくのがベター。
バトル
バトルスタイルはゲーム開始直後から使える「狂犬」と、少しストーリーを進めると使えるようになる「パイレーツ」が選べるけど、どちらも強化前から結構キビキビ動かせて気持ちよく遊べた。強化するともっと派手になる。
最初は「タイマン勝負では狂犬、集団戦ではパイレーツ」と使い分けてたけど「攻撃→キャンセルスタイルチェンジ→攻撃…」で延々と攻撃を繰り出し続けられることに気づくと「どっちでもいいか」という気持ちに。
その後、強化で手に入るヒートアクションが強いのと、タイマン勝負でもワイヤーフックがかなり使えることがわかってからはほとんどパイレーツだけで戦ってた。

今回の装備品は指輪のみ。
中盤までは状態異常を防ぐ四神の指輪の4個はほぼ必須装備なので、他の指に何をつけるかという話になる。

最初は蛇、桜、般若のセットで狂犬の攻撃速度を上げてたけど、パイレーツスタイルをメインに使うようにしてからはチャージガンリングに替えて、残りの指は全てシャークリング(片方の小指のみ適当なものを装備)にした。チャージガン(とそこからのヒート)が集団戦でかなり使えるので、これの速度UPは結構ありがたい。
で、リング・オブ・ストーム、リング・オブ・フォトン、リング・オブ・ボルケーノが全部手に入ったら四神の指輪を外してこっちに付け替える。それぞれ1個で1つの状態異常耐性をつけてくれるので、3個で四神の指輪と同じ耐性ができて1箇所浮く。さらに、貴重な親指が空くのがデカい。(ただし3個とも揃えるにはデビルフラッグスのサブストーリーを進める必要がある)

本当は船旅・アンカー・羅針盤のセットもつけたかったんだけど、羅針盤の指輪が手に入るのが4章と遅すぎる。なにしろその頃になると亜門と戦えるようにもなっていて、亜門撃破でもらえる覇者の指輪が船旅・アンカー・羅針盤セットの上位互換だから、羅針盤の指輪の出番は一回もなかった。もう少し早く入手できてたらな。
覇者の指輪が手に入ると集団戦もボス戦もヌルゲー化する。集団戦はチャージガン→海賊の極み・五月雨撃ちの繰り返しで安全地帯からあっという間に殲滅。ボス戦(ラスボス含む)はワイヤーフック→海賊の極み・装具連撃を数回繰り返すだけで勝てる。
最終的な装備はこうなった。

ちなみにラスボスはなんか小物だし、バトルも弱かった。まあ亜門に勝てるんなら誰が相手でもそうなるよな。
海戦
海賊といえば海賊船。というわけでその船で戦う海戦パートがある。

これが個人的にはあまり面白く感じなかった。
そもそも船の移動が遅くて話を進めたいときにはもどかしい。
船の強化が割と早い段階で頭打ちになってしまうので無双感は得られないし、海戦もわりかし単調で何度かやると飽きてしまう。それが海戦メインのサブストーリーになると何十回も戦う必要があるので、かなりめんどくさい。
とにかく時間を食うので後半はなるべく敵船を避けて目的地まで戦闘を起こさないように進めてた。
しかもこれ、サブストーリーだけではなくメインストーリーを進めるために必ずやらなければならないんだよね。乗組員集めやコロシアムも必須。船旅自体はまったりとしていてこれはこれで楽しめるので、必須じゃなくてもう少し任意要素になってくれたらなあ。
財宝
島を巡ったり敵海賊船を撃破してゲットするタイプのやつはいいんだけど、プレイスポットの景品で用意されているタイプが地味に辛い。
将棋は簡単な詰将棋をいくつかクリアするだけで良くて、賭場やカジノはイカサマアイテムを使えばいいけど、クレイジーデリバリー、バッティングセンター、ゴルフ、不審者スナップ、おみくじ集めなどは自力でそこそこのポイントを稼いで交換する必要がある。極端に高難度のものはないけど、何度もクリアしないとお宝をもらえるポイントまで貯められなかったりしてかなりめんどくさい。おみくじもスコープリングを使わないとなかなか見つからない。
一番面倒なのはコロシアムだった。まあ亜門出すために必須になるんだけど。あとドラゴンカートはサブストーリーにも絡むので、そっち目的で進めていたら勝手にポイントが貯まっていた。
コスチューム変更
あ、そうそう。7外伝で初めて追加されたコスチューム変更機能が今回も実装されているのはすごく嬉しかった。
8だとバトル中限定で服装が変えられたけど、7外伝及び本作はセットアップだけではなく部位ごとに自由に衣裳を組み合わせてカスタマイズできて、この状態で街中も歩けて、しかもムービーシーンもカスタマイズ後の状態で表示される。この機能、外伝だけでなく本編にもほしいけど、単独主人公じゃないとデータが膨大になりすぎるのかな。


キャラクターなど
声優さんは棒読みの人がおらず全員上手なのでノイズなく楽しめた。
特筆すべきはノア。7外伝の赤目に引き続きファーストサマーウイカが演じているということらしいけど、プロの声優が声を当てているとしか思えないほどうまい。知らなかったら絶対に気づかないし、知ってても本人の顔が思い浮かばないくらい少年役がドンピシャでハマっている。これには驚いた。
武闘派コックのマサル・フジタ役で出ているのはロバート秋山。チョイ役かと思ってたら最後まで出ずっぱりのレギュラーメンバーだった。

こちらは本職の声優さんには及ばないまでも、ちょっとわざとらしいくらいの喋りがケレン味のある作風と合っていて意外と違和感なく馴染んでいてよかった。
しかし今回一番驚いたのは「マサルが合コンする1」という名目のサブストーリーで、唐突に実写ムービーが始まったこと。

劇中のマサルの性格とはかけ離れていて、完全にロバート秋山のコント、あるいはクリエイターズ・ファイルを見せられているような気分になる。

急にカメラマンになったり、

料理人のキャラだから料理をするのはいいけど自分でちょび髭を足し始めたり、

シャワーを浴びだしたり、

最後は力士みたいになる。

これら全てが何の説明もなくプレイヤーすら置き去りにしたままどんどん進んでいく。ゲーム内のマサルのキャラともかけ離れた、完全なる秋山ワールド。俺は楽しめたけど、苦痛に感じた人もいるだろうな。
あとこれ海外版ではどうなってるんだろう?海外の人はこれ見て何を感じるのか…。
- 合コンというよりマサル1人に5人のミナト区系女子というバランスで、下品すぎるバチェラーみたいな感じ。 ↩︎