Surface Pro 3 を一週間使って感じたことなどのまとめ。
デザイン
かっこいい。
マグネシウム合金のシルバーが渋い。MacBook Air を意識しているのかどうかは定かではないけど、MacBook Air を想定してデザインされたあろう周辺機器をそのまま使っても違和感がないのである意味これでいい。
こうすると違和感もないし…
本当は Top Gear s19 についてきた Stig のシールを貼ろうとしたんだけど、でかすぎて貼れなかったんだ。
それはさておき、Pro や Pro2 に比べて画面サイズが大きくなって、それでいて薄くなっているのでスリム感は抜群に上がった。カッコイイ。Nexus 7 (2012) より薄いんだもんな。
背面のスタンドもいい。以前 Pro2 や VAIO Duo を買おうとしたことがあったんだけど、モニタの角度が固定だから諦めたんだよね(それだけじゃないけど)。しかし今回は自在に角度を変えられる。これはデカイよ。
ただ、普通のノートPCよりも奥に倒れるスタンドのぶんだけ余計に奥行きが必要になるのには注意。20cm くらいの奥行きしかないテーブルではタブレットモードで使うしかないかも。新幹線の物載せる台とか。
それと、いくら前より薄くなったとはいっても 800g 以上あるのでタブレットとして片手で持って使うにはちょっと重すぎる気がする。
ペン
替芯は?
ノック二回でスクリーンショットがとれないので調べてみたら、Windows Update と OneNote のアップデートが必要とか…。目玉機能なんでしょ!?アップデートしてから出荷しろとまでは言わないけど、せめて注意書きでも同梱しといてよ!
アップデートしてからノックで起動、二回ノックでスクショ取り込み&加工はやってみると結構楽しい。今後どれだけ使うかはわからないけど。ちなみにノックした時に起動するアプリの変更はできないため、いくら使い勝手があまり良くないとはいえ OneNote に慣れておく必要がある。
それから、筆圧感知が 1024 段階から 256 段階に減ったということだけど、もともと WACOM の方を使ったことがなくて比較自体ができない。結構なめらかに書けるなという印象で、素人的には特に不便に感じることはないな。俺くらいになると 3 段階くらいにまで減らないと気づかないかもしれない。本気で絵を書く人以外は全く問題ないんじゃないかな。
あと、そっと画面に触れただけじゃ反応しないんだねこれ。フェザータッチで細い線とかかけるのかなと思ったけど、そうじゃないみたい。それが普通なのかそうでないのかは知らないけど、かといって困ることもなくまともに書くことはできる。
そういや、今ふと思ったんだけど替芯とかついてこなかったな。すり減ったらどうすんだろ?
タイプカバー
別売りは卑怯。
まず言いたいのは、これ別売りじゃなく最初からセットにしとけよってこと!
どのメディア見てもほぼ必ずタイプカバーがセットで写ってるじゃないか。本体だけ買ってタイプカバー買わない奴なんかいないでしょ?しかも、もうタッチカバーは選べないんだから選択の余地がなくこれ一択じゃん。ただでさえ高いのに、これをセットにするとより一層高くなっちゃって訴求力なくしちゃうから別売りにしてるんだろうけど…
キー配置はちょっと微妙。少なくとも Fn ロックをしとくのは大前提で、その Fn キーも左 Ctrl の横とかではなくて右 Alt とカーソルキーの間という謎の位置。そのせいで Ctrl+Home、Ctrl+PgUp/PgDn がメチャクチャやりにくい。カーソルキーに関してはなんでこんな風にしたのか問いただしたいくらい使いづらい。
ただ、それを除けば使い勝手は思っていたよりも悪くない。角度をつけることもできるし、その状態で使っても特にしなることもなく普通に書ける。
サイトによっては、角度つけた状態でタイプするとしなるだのたわむだのというレビューも見かけるけど、普段どれだけ力込めて叩いてんだろって感じだ。ミサワ?それともキーボードクラッシャー?俺の使い方だと全然そんなふうにはならない。
キーストロークはかなり浅めで、これは使いづらいと感じる人も結構いそう。ただ浅いながらもクリック感はそこそこあり酷評するほどではない。バックライトがついてるのもポイント。アイソレーションじゃないのでオシャレ感は低いかな。でも俺アイソレーションあんまり好きじゃないので別にこれでもいいや。
ただねえ、実売価格ベースだと Realforce 並の値段なんだよねこれ。そう考えるとやっぱり高い。1万5千円レベルのモノじゃないんだよな。
あとペンホルダーの取り付け方法が粘着テープというのはいくらなんでもショボすぎる。ペンが売りの一つなんだからここはなんとかしてほしかった。
動作
サックサク。
Core i7 + メモリ 8GB という最上位モデルのため、文句などあろうはずもない。しかもSSDだよ。超快適。超超超超 超快適。(爺ファンタジー)
いやまったくすばらしい。
液晶
キレイっす。
高精細で、発色もよく文句なし。12 インチという小ささを全く感じさせない、微塵も狭く感じない素晴らしい使い心地。
アスペクト比 3:2 なのが効いているのかもね。
問題らしい問題といえば、タッチパネルであるがゆえに普通のノートPCよりもはるかに指紋がつくこと。あ、それに付随して、ノートPCの感覚で画面を指さして説明しようとするとタッチが反応しちゃうこと。このへんは慣れるしかないな。
バッテリー
十分っす。
公称は9時間…だけど、使ってみた感じだと持たないでしょそんなには。輝度ちょっと下げて使ってるんだけど意外と早くなくなるよ。
まぁ薄型軽量だしこんなもんじゃないのかな。十分許容範囲ではある。
電源コード
かなり便利。
磁石でくっつく、上下逆でもつく、など地味に便利。AC アダプタもまあまあコンパクトで軽い。コンセントプラグ部分も何故か抜き差ししやすい。(なんでかは知らない)
アダプタに充電用の USB 端子がついてるのもポイント。本体の端子を潰さずに充電できる。
拡張性
周辺機器必須。
さすがにこの辺りはモロ犠牲になっている。
USB ポート(3.0)はひとつしか無いためハブは必須だし、Mini DisplayPort しかないから HDMI や VGA 出力には別売のアダプタが必要、MicroSD スロットしか無いので普通の SD カードは別途リーダが必要、有線 LAN は使えない…などなど。
言い方を変えれば、必要最低限のものは揃っている(不足分は周辺機器で補える範囲)といえるかも。
…あ、そうだ!セキュリティワイヤー取り付ける穴がないんだこれ。あくまでタブレットだから。こんな持ち運び前提の端末にそんなもんつける人がいるとも思えないけど。
値段
クソ高え。
かねてより Core i7+メモリ8GB+SSD+タッチパネル+Ultrabook 並かそれ以上の薄型軽量…という夢のマシンをほしいと思い続けていたところに、以前から調子の悪かった ThinkPad L512 がたまたまこのタイミングで壊れたのと、仕事上でのストレス発散&テンションを上げるために奮発して半分衝動買いのような形で買いはしたけど、どう考えても高すぎる。MacBook Air が2台買えるんだよ。L512 なら4台だ。そしてタイプカバーは別売り。
実際、それだけの価値はあると思ってるし納得はしてるんだけど。Victor の InterLink も同じくらいの値段だったわけだし。でも、それでもやっぱり高いよ!現在家庭内ローン中、いつ払い終わるんだろ。
Office とかいらんから一万でも安くしてけれ。いや、正確には Office スイートは必要だけど、LibreOffice でいいんだよ。
Note Anytime に至ってはなんでこんなもん入れたんだかわからん。OneNote と競合してる上にペンのノックで起動させることもできないし。ノック時に起動するアプリを変更できるとかならわかるんだけど。
発熱問題
騒ぎすぎ。
あのね、購入直後は確かに熱くなるし、ファンも結構うるさくなるよ。Windows Update なんかでもそうなる。でも買った直後に熱くなるからってそれで判断しちゃうのはどうなん。
現に最初のそれを過ぎちゃえばほんのり温かいくらいに収まるし、ファンも止まって静かになるんだよ。これを書いている今だって無音で、発熱もほとんどないし。
3Dゲームやるとかして負荷をかければまた熱くなるのかもしれないけど…それでも持ってられないとかヤケドするとか言うほどじゃないしなぁ。買えない人の僻みか、もしくは競合他社の社員や信者によるネガキャンか。
それに、タイプカバーつけてラップトップ風に膝に乗せて使うにしても、発熱する部分が体に当たらない位置に来るため熱さ自体を感じることがない。つまり「ヒザ熱っ!」とはならないはず。
とりあえず俺としては発熱問題は全然気にならない。ふーんそうなの。言ってれば?みたいな感じ。ファンがたまにシューッとうるさくなるかもしれないってくらい。
総評
とてもいいです。
軽くて大きさも程よく取り回しやすく、タッチパネル対応、ペンも使えて、スペックも十分。現時点でほぼ理想の端末でしょこれ…。夢のハイテクマシン。
高いだけの価値はある端末。後悔してないどころかとても気に入っていて、末永く使い続けていこうと思わせる(元を取るためにも…)。
まずは猫に壊されないように引き出しにしまうクセをつけようかな。