ヘボいネットブックにLubuntuをインストールする

くそ PC(Gateway LT21)に Lubuntu 14.04 をクリーンインストールする。

インストール用USBメモリの作成~インストールまで

xubuntuの時と同様、unetbootinを使って楽をさせてもらおう。

各種設定

LAN の設定

…は、インストール時に設定した無線LANの内容がそのまま引き継がれるようになったため、基本的には不要。

ところが…

lubuntu_01

このアイコンがタスクバーに出ない。これがないと他の無線LANへの接続設定がめんどくさいし、どうしても出しておきたい。  14.04.1 LTS で解消されたっぽいので、以下の作業は不要になった。むしろ今まで自分で追加していた人は消さないと二重に表示されちゃう。

設定 → LXSessionのデフォルトのアプリケーション を選択して、Aurostart を選択。Manual autostarted applications にnm-appletを追加する。

lubuntu_02

参考: Lubuntu で無線LANのインディケータをパネルに表示する方法

日本語化

…は、最初からされているので不要。

mozc のインストール

Synaptic Package Managerを起動し、fcitx-mozcで検索し、インストール。

設定 → 入力メソッド から fcitx を使うよう設定する。

ibus-mozcではなくfcitx-mozcを入れることに注意。

キーバインドの変更

Windowsキーに root-menu を割り当てる

  1. /home/ユーザ名/.config/openbox/lubuntu-rc.xmlを開く。
  2. </keyboard>の上あたりに以下を追加する。
  3. 「設定」→「デスクトップの設定」を選択し、「高度な設定」タブの「デスクトップをクリックしたときウインドウマネージャのメニューを表示する」にチェック。
  4. デスクトップ上で右クリックし「System」→「Reconfigure Openbox」を選択。すると書き換えた設定ファイルを読み込み直し、修正した内容が有効になる。
  5. 「設定」→「デスクトップの設定」を選択し、「高度な設定」タブの「デスクトップをクリックしたときウインドウマネージャのメニューを表示する」のチェックを外す。

参考: うなぎねこのねどこ: Lubuntu 12.04をイチからインストール

ちなみに、メニューのカスタマイズはobmenuというもので簡単にできるっぽいので、Synaptic パッケージマネージャでobmenuで検索してインストールしておく。

※ タスクバーの一番左のボタン(Windowsでいうスタートメニュー、Ctrl+Esc と同じもの)を出したい場合は以下のようにする。

Windowsキー+L に「スクリーンのロック」を割り当てる

Windows 風に Windowsキー+L でロックをかけるようにする。

手順は上と同じ。というより Windows キーでメニューを出すようにしていれば 3. と 5. の手順は不要。

追加する内容は以下。(Windows キーはSuper_LWのどちらでもいいらしい)

参考: lubuntu – How can I lock screen on lxde – Ask Ubuntu

Windowsキー+L に「ユーザの切り替え」を割り当てる

本当は「スクリーンのロック」を割り当てたいんだけど、いくら選択してもどうもロックされる気配がないので、代替案として「ユーザの切り替え」を使う。  14.04.1 LTS で試したところちゃんとロックが効くようになっていたので、ユーザの切り替えを設定するのはやめにした。

手順はスクリーンのロックと同じ。dm-tool lockの部分をdm-tool switch-to-greeterに変更するだけ。

参考: OpenCage: Xubuntu/Ubuntu 12.04 で、ログアウトせずにユーザーの切り替えを行う。

Ctrl+Shift+Esc にタスクマネージャを割り当てる

Alt+F2、Windows+R の修正

Lubuntu 12.04 では動いていた「Alt+F2」および「Windows+R」(コマンド実行ウィンドウ。Windows でいう「ファイル名を指定して実行」)が 14.04 では動かないという問題。

<keybind key="A-F2"><keybind key="W-r">の内容を以下のように修正。

参考: Lubuntu 14.04 で Alt+F2 のアレが起動しなくなった – Qiita

ホームフォルダ内のディレクトリ名を英語化

xubuntuの時と同様。

ターミナルで以下を入力。

表示されたダイアログで「Update Names」を押下する。

スクリーンショットの保存場所を変更

今の Lubuntu は、「PrintScreen」で全体の、「Alt+PrintScreen」でアクティブウインドウのスクリーンショットを撮れる。

ショートカット自体は Windows と同じだけど、クリップボードに入るのではなくホームフォルダ直下に自動で保存されるようになっている。

で、このファイルをホームフォルダ直下ではなく別のディレクトリ、例えば「ホームフォルダ/Pictures/Screenshot」に保存するように変更する。

まず、前述の「lubuntu-rc.xml」を確認すると

「lxsession-default screenshot」を呼んでいる。

設定 → LXSessionのデフォルトのアプリケーション を選択して、「Screenshot Manager」をチェックすると、「scrot」を呼び出していることがわかる。

scrot -hでscrot のヘルプを読むと…

引数の解説と共にそのものズバリの例が載っていた。つまりスクリーンショット取得後に自動でどっかにファイルを移動させることでよしとしろと。

こう書けばいいわけだな。移動先のフォルダはあらかじめ作成しておくこと。

追加でインストールしたいソフト

※ mozc は前述の通り

Geany のインストール

デフォルトで入っている Leafpad は Windows で言うメモ帳クラスなので、軽くて軽快なのはいいが機能的に物足りない。検索や置換に正規表現も使えないし。なのでテキスト編集用に高機能なエディタを入れておきたい。

でも vim や emacs は慣れてないと使いづらいし、eclipse じゃ大げさすぎる&重すぎる。

そこで Geany をインストールしておく。もともと IDE らしいんだけど軽いし正規表現での検索や置換もできるので使いやすい。シンタックスハイライトもしてくれる。

Synaptic Package Managerを起動し、geanyで検索し、インストール。

LibreOfficeのインストール

Lubuntu 14.04 には「AbiWord」と「Gnumeric」という、それぞれ Word と Excel に該当するものが入っている。

そこで手持ちの月報用 xls ファイルを開いてみたところ、一応ちゃんと表示された…されてない。よく見ると曜日の部分が正しく表示されておらず「aaa」などと表示されてる。なんだこりゃ、aaaは曜日を表す書式のはずだけど、それがそのまま表示されちゃってるのか?よくわからん。

なのでこういうファイルでもまともに表示できる LibreOffice を入れることにした。

Synaptic Package Managerを起動し、LibreOfficeで検索し、インストール。

先ほどのファイルを開くと、正しく曜日が表示されていた。ただし重く、描画ももたつく。でもいいんだ、内容が正しく読めるなら。

とはいえ Gnumeric の軽さも結構いいので、これはこれで消さずにとっておくか。

VNCクライアント

Lubuntu には初期状態では入っていないので別途インストールの必要がある

Synaptic Package Managerを起動し、vinagreで検索してインストール。

「インターネット」に「リモートデスクトップビューアー」が追加されるので実行する。使い方は見ればわかる。

「KDRC」というのもあるんだけど、うちの環境では「Low Quality」にすると表示がバグったり、KWallet に登録しないとパスワードの保存ができなかったりと不便だったのでアンインストールしてしまった。

unrarのインストール

デフォルトではrarファイルを展開できないので、unrar を入れることにする。

Synaptic Package Managerを起動し、unrarで検索し、インストール。

そうすると、rarファイルに対しても右クリックから各種操作ができるようになる。

unarのインストール

Windows で作成した zip ファイルを展開すると、ファイル名が文字化けすることがある。Gmail には添付ファイルを圧縮してダウンロードする機能があるんだけど、それで取得したファイルでも同様のことが起こる。それを解消するため、unar を入れることにする。

Synaptic Package Managerを起動し、unarで検索し、インストール。

unar 圧縮ファイル名 で文字化けせずに展開できるようになる。

その他Tips

PCManFMの「rootユーザとして現在のフォルダを開く」が消えた

「ツール」→「現在のフォルダでコマンドを実行する」からgksu pcmanfmとすると root 権限の PCManFM で同じディレクトリを開ける。

…めんどくさい。だったら最初から Alt+F2 で gksu で起動したほうがマシだ。便利だったのになんで消えたの?

テーマの変更

*「設定」→「ルックアンドフィールを設定します」
*「設定」→「Openbox Configuration Manager」の「テーマ」タブ

タイトルバーを右クリックして「非/装飾」で消したあとで元に戻す方法

Alt+Space で同様のメニューが出る。(Windows といっしょ)

ブラウザ

デフォルトで入っているブラウザが Chromium から Firefox に変わっているので注意。

でも一応 Chrome も入れて両方使ってみたけど、うんこネットブック LT21 で使うぶんには Firefox のほうが若干軽い気がする。体感的に。

UI をかなり Chrome に寄せてきてるし、プラグインも同じものかもしくは似たようなものがだいたい揃っててほとんど違和感ないんで、結局そのまま Firefox を使うことにした。

デスクトップのアイコンの自動整列

整列させたいアイコンを選択して右クリック→「自動整列する」

ターミナルで root にスイッチ

sudo su -を使えばOK。

そうではなくsu -を使う場合は、root のパスワードを設定していないとエラーになる(インストール直後は root のパスワードが設定されていない)。

$ sudo su -
# passwd
新しい UNIX パスワードを入力してください:
新しい UNIX パスワードを再入力してください:
passwd: パスワードは正しく更新されました

これで次からsuでもいけるようになる。

参考: Ubuntu Linuxのルートパスワード|DesktopなLinuxの設定とか

最後に

今回使ったネットブックは Atom N450 といううんこちゃん CPU 搭載マシン、かつメモリも 1GB しか載っていないので、いくら Lubuntu を入れたところで遅いものは遅い。

もともと「”ネットブック”を名乗りつつ、ブラウジング自体遅いしカクカクで相当厳しい」というしょうもない嘘つきマシンなので Lubuntu を入れたからと言って劇的に快適になるわけではないので過度な期待は禁物!

でもまあスマホやタブレットのほうがずっと軽快で快適であるとはいえ、とりあえずはなんとかかんとか使えてはいるレベルではあるかなという感じ。やっぱり一番の問題はブラウザかな。