Android SDK のエミュレータはとにかく遅い!
2.x 系ならまだしも 4.x 系だと実質開発不可能なくらいに遅い。Intel VT に対応したマシンであれば Intel Atom (x86) エミュレータが使えるらしいんだけどそうでない場合は諦めるしかないのか…
そんな時は、Genymotion を使えばそれと同等かもしくはより速いくらいの環境が手に入る!
起動までの時間はそれなりに時間かかるけど、立ち上がった後の動作、それとアプリを再ビルドして実行するまでが速くてすごく助かる。
もくじ
ユーザ登録
http://www.genymotion.com/ にアクセスしてユーザ登録を行う。すると返信メールが届くはずなので、リンクをクリックして認証する。プランは無料でOK。有料プランにしたい場合は後から変えられる。
ダウンロード、インストール、設定
ログインしている状態で https://www.genymotion.com/download/ にアクセスし、ファイルをダウンロード。
VirtualBox が入っていない環境の場合は with VirtualBox とあるものを落とせばOK。入っている場合は当然それ以外。
「genymotion-バージョン番号-vbox.exe」を実行してインストール。
インストールが終わったら Genymotion を起動(Genymotion Shell じゃないよ)。最初はまずデバイスを作成する。
デバイスの作成が完了したら「Play」ボタンで実行。この時エラーが出たりするけど、何度かトライすればそのうちちゃんと動くようになる。というより自分の環境では一発で起動するほうがまれ。
アプリの実行
Genymotion のエミュレータを起動した状態で、Eclipse からいつもどおり実行するだけ。
…なんだけど、Genymotion ではなくいつものエミュレータが起動しちゃう!という場合は、Eclipse「実行の構成」から
↑この画像の赤枠で囲ってあるどっちかを選択する。デバッグの方も忘れずに設定しておくこと。
Eclipse にプラグインを導入
http://plugins.genymotion.com/eclipse をロケーションに設定してプラグインをインストールすると、エミュレータ起動のための画面を Eclipse から開けるようになる。
落ちたら
実はこれ結構しょっちゅう落ちる。もし落ちてしまってエミュレータの再起動ができない(IPが割り振られたままになるなど)場合は、VirtualBox を起動してそこから終了させること。
メモリの設定なんかも VirtualBox からできる。
ちなみに
無料版だとスクリーンショット機能が使えない。有料版を使いたくない場合は Alt + PrintScreen でウィンドウごとスクリーンショットを撮りトリミングするしか無い。それかその時だけ Android SDK のエミュレータを使うか。
設定した範囲を一括トリミングしてくれるソフトとかもあるので、そういうのを使わせてもらえば特に問題ないかな。
ここから 2015/12/21 追記分。
日本語入力をする
Android の設定画面から「Language & input」を選び、「Language」から「日本語」(一番下にある)を選択。これで日本語表示になる。
さらに、「キーボードと入力方法」で Japanese IMEを選択する。これで日本語入力が可能に。ATOK とかの日本語IMEでもOK。
Google Playストアを使えるようにする
今回は Android 5.1 を使用する。
- android – How do you install Google frameworks (Play, Accounts, etc.) on a Genymotion virtual device? – Stack Overflow にアクセス。
- 「ARM Translation Installer v1.1」(Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip)をダウンロード。
- 「Google Apps for Android 5.1」(gapps-L-4-21-15.zip)をダウンロード。
- Genymotion のエミュレータを起動する。
- 「Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip」をウインドウにドロップ。インストール成功したら再起動。
- 「gapps-L-4-21-15.zip」をウインドウにドロップ。インストール成功したら再起動。
- Google Playストアを使えるようになる。
エラーが出たら
Unable to start the Genymotion virtual device
Genymotion 起動時にこのようなエラーが出た場合は…
- Oracle VM VirtualBox マネージャーを開く
- メニューから「ファイル」→「環境設定」を開く
- 「ネットワーク」を開く
- 「ホストオンリーネットワーク」を開く
- 右下アイコンを選択し、編集画面を開く
- 「アダプター」タブで以下のように設定する
- IPv4 アドレス:192.168.129.2
- IPv4 ネットマスク:255.255.255.0
- 「DHCP サーバー」タブで以下のように設定する
- 「サーバーを有効化」チェックをON
- サーバー アドレス:192.168.129.100
- サーバー マスク:255.255.255.0
- アドレス下限:192.168.129.100
- アドレス上限:192.168.129.254
- 「OK」を押して保存し、Oracle VM VirtualBox マネージャーを閉じる
- 再度インストール
参考:android – GenyMotion Unable to start the Genymotion virtual device – Stack Overflow
Unable to create virtual device : Failed to import OVA
新しいデバイスを作成しようとした時に発生。
Genymotion だけアップデートして、VirtualBox をアップデートし忘れたのが原因だった。
他にはDLしたファイルが壊れている場合にも起こるらしいので、その場合は
- Genymotion を起動する
- 「Misc」タブを開く
- 「Clear Cache」ボタンを押下
で直るとか。
ここから 2017/09/19 追記分。
無料バージョンのダウンロードとインストール
まず右上の「Trial」ボタンをクリックする。
次の画面で自分のOSに合ったインストーラをダウンロードする。
Windowsの場合、VirtualBox が入っていない環境では with VirtualBox とあるものを落とせばOK。入っているなら当然それ以外。
一見30日間しか使えなさそうだけど、あくまでフルバージョンの試用期間が30日なのであって、それを過ぎても個人用途なら使い続けられる(機能は制限される)。
Eclipse プラグインのインストール
https://dl.genymotion.com/eclipse をロケーションに設定するか、Plugins ページからjarをダウンロードして自力でインストールする。そもそももう eclipse ではなく Android Studio を使うべき。